お風呂の排水が遅い…髪の毛と石鹸カスの掃除法

お風呂の排水が「チョロチョロ…」になったら要注意

「最近お風呂の水がなかなか流れない」「掃除してもすぐにぬめる」——
そんな悩みありませんか?

実は、お風呂の排水が遅くなる原因の多くは、髪の毛+石鹸カスが混ざってできた“ヘドロ状の汚れ”
最初は「少し流れが悪いだけ」と思っていても、放置すると配管奥で固化し、悪臭や逆流の原因になります。

この記事では、東淀川区・吹田市・豊中市などで年間1,000件以上の修理を行う近畿住宅設備が、
実際の現場経験をもとに、

  • 市販クリーナーでは取れない詰まりの正体
  • 排水トラップの分解掃除のやり方
  • 高圧洗浄が必要になるタイミング
  • 再発防止のための3つの習慣

を、具体的に解説します。

目次

  • 市販クリーナーでは取れない詰まりの正体
  • 排水トラップの点検方法|工具なしでできる確認ステップ
  • それでも直らない場合
  • まとめ:洗面下の“湿り”は家からの小さなSOS

市販クリーナーでは取れない詰まりの正体

「パイプユニッシュを流したのに変わらない…」
実はこれ、多くの方が陥る典型的な勘違いです。

“髪の毛+石鹸カス”が合体してヘドロ化

お風呂の排水が遅くなる原因の9割は、髪の毛+石鹸カス(脂肪酸塩)+皮脂
これらが絡み合って黒いドロ状の塊になり、排水管の内側に貼り付きます。

このヘドロは水を弾く性質を持っており、市販クリーナーの液体が表面を滑ってしまい、中まで浸透しないのです。


化学的に分解されにくい理由

市販クリーナーの主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」。
これはタンパク質や油脂を分解しますが、石鹸カス(脂肪酸ナトリウム)と反応すると“石鹸の膜”を作る
つまり、「汚れを分解するどころか膜を厚くしてしまう」こともあるのです。

そのため、” 物理的な除去(掻き出し・ブラシ・高圧洗浄)” が最も効果的。

“熱湯を流せばOK”も危険

「お湯をかければ詰まりが取れる」と思って熱湯を流す方もいますが、
50℃以上の熱湯は排水トラップや配管の樹脂を変形・劣化させる可能性があります。

とくに築10年以上の住宅では、トラップパッキンが硬化しているため、
熱膨張による水漏れリスクが高まります。

詰まりを取るには「お湯」ではなく「分解・除去」が基本です。

実際の事例(東淀川区・豊新)

「2週間前からお風呂のお湯がなかなか流れなくなった」との連絡。
お客様は市販クリーナーを何度か使用し、さらに熱湯を流したとのことで、配管を確認をしてみるとジョイント部のパッキンが変形して水漏れをしていました。
さらに内部を確認すると、髪と皮脂がヘドロ状になって層状になっていました。

熱湯を流したことでパッキンの交換作業が増え、作業費が余分にかかってしまいました。
次からは調子が悪くなればすぐに業者に連絡をするようお願いをいたしました。


排水トラップの分解掃除手順

お風呂の排水は、トラップ(臭気止め)構造のため、ただ表面のゴミを取るだけでは改善しません。
分解清掃が“最短ルート”です。

① まず構造を知る(イラストを思い浮かべてOK)

排水口の下には、

  • ヘアキャッチャー(髪を受ける)
  • トラップカップ(水をためて臭いを防ぐ)
  • 封水筒(内部パイプ)
    の3層構造になっています。

髪や石鹸カスは、トラップカップの内側〜封水筒の外周にびっしり付着しています。


② 用意するもの

必要な道具用途
ゴム手袋・マスク衛生対策
ビニール袋・新聞紙取り出した汚れを置く
古歯ブラシ・割り箸内部の汚れ除去
中性洗剤・重曹・クエン酸洗浄と脱臭
ぬるま湯(40〜45℃)油分を溶かす温度

③ 清掃手順

  1. ヘアキャッチャーを外す
     → 髪・ゴミを割り箸やティッシュで除去。
  2. トラップカップを引き抜く(少し力を入れて)
     → 黒いヌメリがついていたらブラシで洗う。
  3. 封水筒(内側の筒)を持ち上げる
     → ここが“ヘドロの温床”。内壁のぬめりを歯ブラシでこすり取る。
  4. 排水パイプの中を軽く覗く
     → ぬめりが奥まで見える場合は、割り箸でそっと掻き出すかワイヤークリーナーを使う。
  5. 重曹+クエン酸を投入し、ぬるま湯で発泡洗浄
     → 「重曹1/2カップ+クエン酸1/4カップ+ぬるま湯500ml」が目安。
     → 泡が収まったら1時間放置→ぬるま湯で流す。
  6. 各部を戻す前にパッキン部を確認 
     → ヒビ・歪みがある場合は交換(数百円で購入可能)。

プロのアドバイス

  • トラップは月1回清掃で詰まりゼロ。
  • 髪を流さない工夫(浴槽排水口にもネットを設置)で再発率が半減。
  • 掃除後に排水テスト(5Lバケツの水を一気に流す)で流速を確認。

実例(吹田市・江坂)

「掃除してもすぐぬるぬるする」とのご相談を受けました。
トラップを外すと、封水筒の下に厚さ3mmの石鹸カス層があり、内部は黒い膜状で、ブラシ+中性洗剤でも剥がれず。
専用ワイヤーブラシ+吸引ポンプで除去し、通水も確認しました。
市販クリーナーでは石鹸カスが層状になるとなかなか取る事ができません。
そうならないように普段から気をつけましょう。



高圧洗浄の必要性とタイミング

ここまでやっても改善しない場合、詰まりは配管の奥(壁裏〜床下)にあります。

高圧洗浄が必要なサイン

サイン原因状況
掃除後3日で再発配管奥の脂肪膜石鹸カスが層状に残留
ゴボゴボ音がする配管内の空気抵抗封水奥のヘドロ詰まり
お風呂と洗面の両方が遅い共用排水管の閉塞屋外桝の詰まりも疑い
排水後に悪臭ヘドロ腐敗/カビ菌繁殖消臭では消えないレベル

高圧洗浄の仕組み

プロが使う高圧洗浄は、100〜120気圧の水圧で配管の内側を逆方向から剥がす方法。
家庭用ケルヒャーなどとは圧力も角度も別物で、配管を傷めずに根こそぎ除去します。

とくに集合住宅では、お風呂→洗面→洗濯→屋外桝と繋がっているため、
どこか一箇所が詰まると全体の流れが悪くなります。


費用の目安

作業内容費用目安所要時間
屋内排水(浴室単体)12,000〜18,000円約60分
屋外桝+屋内配管セット18,000〜25,000円約90分
共用配管(マンション)管理会社経由で実施

詰まりを防ぐ3つの習慣

一度キレイにしても、1〜2ヶ月で再発しては意味がありません。
再発を防ぐには“日常のちょっとした工夫”がポイントです。

① 髪の毛を流さない工夫をする

  • お風呂用ネットを二重に(ヘアキャッチャー+使い捨てフィルター)
  • シャンプー後の髪は、タオルで軽く拭いてから排水
  • 家族が多い場合は、週2〜3回の髪取りをルール化

髪の毛1本の太さは0.08mm。1000本で2gでも、1ヶ月で約200mの長さに!
それが絡まれば、ラーメン一杯分の塊になります。


② 月1回の“重曹×クエン酸リセット”

  • 重曹カップ1/2+クエン酸1/4カップ+ぬるま湯500ml
  • 泡が収まるまで放置(30〜60分)
  • 仕上げにぬるま湯で流す

この化学反応で汚れを浮かせ、菌を抑制。
強アルカリ・強酸を使わず、配管や手肌にも優しい方法です。


③ 排水トラップ周りの“見える掃除”

  1. ヘアキャッチャーは毎日チェック。
  2. トラップカップを月1回外して洗浄。
  3. 排水口の外周(パッキン部)は歯ブラシで軽くこする

これだけで、詰まり・臭い・カビの3大トラブルを防げます。


まとめ|「遅い=詰まりのサイン」です

  • 髪の毛+石鹸カス+皮脂=ヘドロ化が主原因
  • 市販クリーナーでは表面しか落とせない
  • トラップ分解清掃が最も効果的
  • それでも改善しない場合は高圧洗浄のタイミング
  • 予防は「髪を流さない・月1回の発泡洗浄・トラップ掃除」

最後に:放置すると「床下漏水」にも


実際に、東淀川区の築15年マンションで「排水が遅い」を半年放置した結果、
ヘドロ詰まりで封水が切れ、湿気で床下にカビ発生+木材腐食に至ったケースもあります。
修繕費は20万円超

そうなる前に「おかしいな」と思ったらすぐに業者に連絡をしましょう!
小さな詰まりでも、“今すぐ対応”が結果的に最も安く済みます


東淀川区・北摂エリアで「お風呂の排水が遅い」と感じたら

当社(近畿住宅設備)では、

  1. 出張費・見積り無料
  2. 最短10分で駆けつけ(東淀川区/吹田/豊中/高槻)
  3. 夜間・早朝も対応OK(22〜6時は深夜料金あり)
  4. 作業後1ヶ月以内の再発は無償再訪問

で対応しております!

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そんなときは、お気軽にご連絡ください!

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(見積・出張無料/大阪市全域豊中市、池田市、吹田市、高槻市、茨木市、箕面市、摂津市、島本町、豊能町、能勢町尼崎市などの北摂地域を対象としています)



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近畿住宅設備
〒533-0013 大阪府大阪市東淀川区豊里7丁目22−12
☎ 090-9277-6795(年中無休 / 即日対応可)
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