換気扇から異音がする…それ、故障のサインです
—「ゴー」「カラカラ」「キュルキュル」…その音、寿命のサインかも?—
はじめに
「換気扇がゴーッと鳴るようになった」「最近、回る音がうるさい」「夜になると特に気になる」——。
このような“換気扇の異音トラブル”は、モーター軸や羽根のバランスが崩れてきたサインです。
特に築10年以上の住宅や、キッチン・浴室など湿気や油を多く含む環境では、
モーター内部のグリス(潤滑油)が乾燥し、回転時に「キュルキュル」「ジー」といった音を出します。
放置すると軸が焼き付き、最終的にはモーター停止 → 換気不能 → 本体交換という流れに。
大阪市・吹田市・尼崎市などの住宅密集地では、夜間の換気扇音が響きやすく、
「隣家からの苦情につながった」「夜だけ電源を切っている」といったご相談も少なくありません。
この記事では、現場経験15年以上・年間1,000件以上の修理実績を持つ「近畿住宅設備」が、
実際の現場で多い“換気扇の異音トラブル”をもとに、
- 異音の種類別 原因と危険度
 - 自分でできる安全なセルフチェック方法
 - 掃除で改善できるケースとできないケース
 - モーター交換・本体交換が必要な判断基準
 
を、わかりやすく解説します。
目次
異音の種類でわかる故障のサイン
——音の“種類”で、原因と危険度が分かります——
換気扇から聞こえる音には、それぞれ意味があります。
「ゴー」「カラカラ」「キュルキュル」「ジー」など、音の特徴を把握することで、
どの部位が劣化しているか・修理で済むか・交換が必要かを判断できます。
「ゴー」「ブーン」といった低い唸り音
原因:モーターの経年劣化・ベアリング摩耗
ファンモーターの回転軸が摩耗して、金属が振動している状態です。
最初は低音の「ゴー」という音から始まり、進行すると振動まで感じるようになります。
放置すると
→ モーター内部が焼き付き、突然停止。焦げ臭いニオイを伴うこともあります。
対処法
・10年以上使用している場合はモーター交換を検討。
・5〜7年程度なら、グリスアップ(潤滑油補充)で改善することもあります。
危険度:★★★(高)
→ 完全停止の前兆。早めの対応が必要です。
「カラカラ」「コトコト」といった軽い異音
原因:羽根やフィルターの緩み・ホコリの蓄積
油汚れやホコリでバランスが崩れ、羽根が回転時にカバーや枠に接触しています。
レンジフードタイプの換気扇で特に多い症状です。
放置すると
→ 羽根の変形・軸の曲がり・異常振動による破損に発展。
対処法
・一度電源を切り、フィルター・羽根を取り外して掃除。
・油が固まっている場合は、ぬるま湯+中性洗剤で30分ほど浸け置き洗いを。
危険度:★★(中)
→ 掃除で直ることも多いが、繰り返す場合はモーターの芯ずれを疑いましょう。
「キュルキュル」「キー」といった高音
原因:モーター軸の乾燥・潤滑油切れ
内部のシャフト(軸)が摩擦を起こし、金属音のような「キュルキュル」という音が発生。
特に冬場や長期間掃除していない換気扇に多い症状です。
🧩 放置すると
→ 軸が摩耗し、モーターが空転・焼き付きに。修理不能になるケースも。
🛠 対処法
・一時的に静かになっても、根本的な解決にはモーター交換が必要なことが多いです。
・スプレータイプの潤滑剤(CRCなど)は一時しのぎにしかなりません。
危険度:★★★(高)
→ モーター故障寸前。安全のため使用を控えましょう。
「ジー」「ガタガタ」と振動を伴う音
原因:本体の固定ゆるみ・ダクト接触・モーター軸ブレ
長年の使用で、壁や天井への固定ネジが緩み、換気扇全体が微振動しています。
ファンが壁やダクトに軽く当たることで、「ガタガタ」「ジジジ」と共鳴音が出ます。
放置すると
→ 壁内の共鳴で音が広がり、夜間は特にうるさく感じます。
対処法
・カバーを外して固定ネジを軽く締め直す。
・ネジ穴が削れている場合は、防振ゴムまたはワッシャーで固定補強。
・改善しない場合は、モーター軸ブレ(交換対象)。
危険度:★★(中)
→ 構造ゆるみならDIY可だが、軸ブレは交換必須。
「ポタポタ」「パチッ」などの水・電気系の音
原因:湿気・結露・電気接触不良
浴室換気扇で特に多く、湿気がモーターや配線に入り込んでいます。
結露水が羽根に落ちて「ポタポタ」と音を立てるケースもあります。
放置すると
→ 漏電やショートの危険性あり。ブレーカーが落ちるケースも。
対処法
・まずはブレーカーを切って安全確保。
・完全に乾燥させる。改善しない場合は内部清掃・防湿処理をプロに依頼。
危険度:★★★★(非常に高)
→ 感電・火災リスク。即時使用中止・業者連絡を。
まとめ:音の種類が“診断結果”です
| 音の種類 | 主な原因 | 対処方法 | 危険度 | 
|---|---|---|---|
| ゴー・ブーン | モーター劣化 | モーター交換 | ★★★ | 
| カラカラ・コトコト | 羽根・汚れ | 掃除・バランス調整 | ★★ | 
| キュルキュル・キー | 潤滑油切れ | モーター交換 | ★★★ | 
| ジー・ガタガタ | 固定緩み・軸ブレ | ネジ締め・補強 | ★★ | 
| ポタポタ・パチッ | 湿気・漏電 | 使用中止・点検 | ★★★★ | 
自分でできる安全なセルフチェック方法
——音の原因は「掃除不足」か「故障」かを見極めよう——
換気扇の異音は、すべてが故障ではありません。
多くのケースでは、ホコリや油汚れの蓄積・ネジの緩みなど、
掃除や簡単な確認で改善できることもあります。
ただし、誤った方法で分解したり、電源を入れたまま作業すると感電や破損のリスクがあります。
ここでは、安全にできるセルフチェックの手順を解説します。
電源を必ず切る
まず最初に、換気扇のスイッチを切るだけでなく、ブレーカーを落とすのが基本です。
壁スイッチを切っただけでは、モーター部に通電している場合があります。
特に注意すべきは浴室タイプ。
湿気が多いため、感電の危険があるので必ずブレーカーで遮断を。
カバーを外して汚れを確認
フィルター・カバーを外し、羽根や内部の状態を確認します。
チェックポイント
- 羽根にホコリや油汚れがこびりついていないか
 - 羽根が左右均等に回転しているか
 - カバー内に異物(虫・埃の塊など)が挟まっていないか
 
軽い「カラカラ音」なら、汚れ除去で直ることが多いです。
羽根・フィルターを掃除
汚れが原因の異音は、掃除だけで改善するケースが多いです。
掃除のやり方(一般家庭用のプロペラ型/レンジフード共通)
- 羽根とカバーを外す(ネジ式の場合はドライバーで軽く回す)
 - ぬるま湯(40℃前後)+中性洗剤に30分ほど浸け置き
 - 柔らかいスポンジで汚れを落とす
 - 水洗い後、完全に乾かしてから取り付ける
 
熱湯・アルコール・強力洗剤は使用NG。
塗装やバランスを傷めて音が悪化します。
羽根のバランスと固定ネジをチェック
羽根を手で軽く回して、スムーズに回るか確認。
回転が重い・引っかかるようなら、軸ブレやモーター劣化の可能性があります。
また、固定ネジが緩んでいると「ガタガタ音」の原因になります。
ネジは軽く締める程度でOK。強く締めるとプラスチックが割れます。
動作テストを行う
掃除・点検後にブレーカーを戻し、動作確認をします。
⭕️ 音が静かになった → 汚れ・バランスが原因
❌  音が変わらない/さらに大きくなった → モーター劣化の可能性大
この場合は、無理に使用を続けず専門業者に点検依頼しましょう。
吹田市で実際にあった事例
築15年のマンションで「キュルキュル音がする」との相談を受けて伺いました。
確認すると、油とホコリが軸に絡まって羽根の回転のバランスが崩れていました。
羽根・モーター部を分解清掃し、音は完全に消えました。
作業時間は40分ほどでした。
まとめ:セルフチェックの境界線
| 状況 | 自分で対応できる | 業者に相談すべき | 
|---|---|---|
| 汚れ・ホコリが原因の軽い音 | ✅ | ❌ | 
| 金属音・焦げ臭・振動を伴う | ❌ | ✅ | 
| 長年掃除していない/型番不明 | ❌ | ✅ | 
| 電源を入れるとブレーカーが落ちる | ❌ | ✅ | 
掃除でも直らないときに考えられる3つの原因
——音が消えないときは、内部の“金属疲労”が進行しています——
「掃除してもまだうるさい」「一時的に静かになったけどまた音がする」
そんな場合は、内部のモーターや軸が寿命を迎えつつあるサインです。
換気扇は電化製品の中でも湿気・油・埃にさらされやすく、
平均寿命は8〜12年ほど。
ここでは、掃除では改善しない“本格的な故障原因”を3つ紹介します。
① モーターの劣化・ベアリング摩耗
最も多い原因がモーター内部の摩耗です。
モーターの中心にある「ベアリング(軸受け)」が摩擦で削れ、
金属がこすれる「ゴー」「キュルキュル」という音を出します。
放置すると
→ 軸が焼き付き、モーターが完全に止まる。焦げ臭さや煙が出ることも。
対処法
・グリスアップ(潤滑油補充)で一時的に改善する場合もありますが、
 多くはモーター交換(8,000〜15,000円)での対応となります。
現場メモ
吹田市の築12年マンションで「夜だけゴーッと鳴る」とのご相談。
モーター軸が焼けており、交換対応で即解決。
音が消えただけでなく、風量も戻りました。
② 羽根(シロッコファン・プロペラ)の破損・偏摩耗
油や埃でアンバランスになった状態で長く使用すると、
羽根の片側だけが削れたり変形し、回転のたびにカタカタと振動します。
レンジフードタイプ・天井埋め込み型でよく見られる症状です。
放置すると
→ 羽根がモーター軸に負荷をかけ、結果的にモーターも焼き付きます。
対処法
・羽根のみ交換できる機種なら部品代3,000〜6,000円前後+作業費で修理可能。
・古い型(10年以上)は部品供給が終了していることが多く、本体交換(20,000〜40,000円前後)になるケースもあります。
補足
羽根が“軽く当たる音”のまま放置すると、周囲の壁やダクトが共鳴し、
音が2倍〜3倍に感じられることもあります。
③ 本体の固定ゆるみ・天井や壁の共鳴
モーターや羽根に異常がなくても、本体が振動して音を増幅させていることがあります。
特に天井埋め込み型の浴室換気扇では、固定ネジが緩んだり、
石膏ボードが経年で沈んで“ビビり音”を出すケースが多いです。
放置すると
→ 壁内の共鳴音が広がり、夜間に「ブーン」「ガタガタ」と響く。
対処法
・ネジの締め直しや防振ゴム(300円前後)の追加で改善する場合もあります。
・本体のプラスチックが割れている場合は、**交換(25,000〜35,000円前後)**が確実です。
現場メモ
尼崎市の戸建てで「浴室換気扇の音が天井全体から聞こえる」との相談。
実際は本体固定金具が2箇所外れており、再固定と防振処理で音はほぼ無音に。
修理 or 交換の目安
| 症状 | 対応内容 | 費用目安 | 判断基準 | 
|---|---|---|---|
| 掃除後も音がする | モーター交換 | 約8,000〜15,000円 | 使用10年未満なら修理OK | 
| 振動+焦げ臭い | モーター+羽根交換 | 約15,000〜25,000円 | 修理より交換が安全 | 
| 本体がぐらつく | 本体固定・交換 | 約20,000〜35,000円 | 部材劣化がある場合は交換推奨 | 
一言アドバイス
「掃除しても音が再発する」=“限界サイン”。
10年以上経過した換気扇は、部品の供給が終了していることも多く、
早めの交換が結果的に安く・安全です。
まとめ|異音を放置しないことが一番の節約
——“音”は、換気扇が出す最後のSOS——
「まだ動いてるし大丈夫」と思って使い続けると、
その“ゴー”“カラカラ”“キュルキュル”という音が、
やがてモーター焼き付き・発煙・本体停止につながります。
実際、当店が対応する修理依頼のうち、
約7割は「数ヶ月前から音がしていたけど放置していた」というケース。
早めの点検なら修理8,000円で済むものが、最終的に交換3万円以上になることも珍しくありません。
異音を感じたら「まず確認」→「必要なら相談」
- 音の種類をチェック(ゴー/カラカラ/キュルキュルなど)
 - 掃除・ネジの緩みを確認
 - 改善しない場合はすぐに使用を停止し、専門業者へ
 
とくに夜間の騒音や焦げ臭いニオイを伴う場合は、
モーター内部の異常発熱が起きている可能性があります。
吹田市・豊中市・摂津市・茨木市・大阪市などで換気扇でお悩みな方へ
「夜にゴーッと鳴る」「換気扇の音が急に大きくなった」
そんなときは、早朝・夜間でもご相談OKです。
近畿住宅設備(吹田市)では、
大阪市(東淀川区、淀川区など)、豊中市、池田市、吹田市、高槻市、茨木市、箕面市、摂津市、尼崎市を中心に、
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